まだ見ぬ表現へと

TOP > 使用されている主原料

使用されている主原料

 高岡銅器と称するものの主な原材料は、銅、及び黄銅、青銅、白銅、洋白さらには金、銀のほか、高岡銅器地場産業の使用する原材料として亜鉛、鉄、アルミニウム等があります。近々になって経済の伸長に伴い、鈍金の仏像や、18金の仏りん、など種々の金製品や銀製品がかなり作られるようになりました。

 

■青銅(ブロンズ)

line.gif

 本来は銅を主体とした錫、鉛系の合金です。BC300年頃に真鍮が発明され、逐次に亜鉛を合金するようになりました。現在では用途によって多少の違いはありますが、銅約80%、錫3%〜20%、鉛と亜鉛が残りを占める合金です。亜鉛が鉛や錫よりかなり多い銅亜鉛系の合金でも青銅の範疇に入っています。
 古代には中国から鋳銭や古銅器が輸入され、近代になっては昭和の初期まで「香港流し」と称し、中国のスクラップ地金が香港を集散地として日本に輸出されました。それ故に古来から唐金と称されていて、銅像、茶道具、仏具など高級品の製作に用いられていました。

 

■黄銅(ブラス、一般に真鍮と呼ばれています)

line.gif

 銅70%-亜鉛30%の配合のものを「しちさん」の真鍮と呼んでいます。主として板材です。
 銅60%-亜鉛40%のものは「しろく」の真鍮と呼んでいます。主として棒材として使われています。※「しちさん」は銅を、「しろく」は亜鉛の含有率を先にとなえています。
  他に銅95%-亜鉛5%で貨幣やメタルなどに利用される「ギルディングメタル」。
  銅90%-亜鉛10%の「コマーシャルブロンズ」といわれ、色が似ているので青銅代用に使われたり、絞り加工に使われる「丹銅」。
 銅85%-亜鉛15%で耐蝕性が良く、やわらかくて建築金具やファスナーに用いられる「レッドブラスト」と呼ばれるもの。
 銅80%-亜鉛20%で装飾用金具や楽器などに使われ「ロウブラス」と呼ばれるものがあります。

 

■黄銅鋳物

line.gif

 JIS H 5101に規定されている規格の黄銅鋳物一種では鑞着しやすいように鉛含量を低くしますが、二種と三種は切削性を良くするため鉛を3%まで含有します。銅含有率は一種83〜88。二種65〜70。三種60〜65%で、高岡銅器の一部は二種や三種のものもありますが、ほとんど大部のものはこの規格外のものです。それは伝統的にロクロと称する手の技によっての切削仕上げをおこなってきたことと、伝統的彫金・着色がすべて数百年前から伝承されているハンドメイクの技法によっておこなわれているため、それに応じた金属材料が求められていたからでしょう。

 

■白銅

line.gif

 白銅は本来、銅とニッケル10-30%の合金ですが、近々他の金属を微量添加して神鏡などの鋳造に成功しています。洋白より白さが際立っています(洋白、洋銀ともいいます)。ニッケルを添加した黄銅で、その光沢は銀に似ています。装飾銅器や卓上小物、仏具などにつかわれています。亜鉛を多くすると黄ばんで来ます。

 

■高力黄銅

line.gif

 黄銅にアルミニウム、鉄、マンガンを添加して高強度を持たせた合金で、従来はマンガン青銅と呼ばれていました。支柱や高い足のある鋳造等、強度を要する場合に用います。

 

■リン青銅

line.gif

 リン青銅鋳物は耐蝕性、耐摩耗性があって、弊社では海岸から1km以上離れると海塩粒子の影響が極めて少なくなるデータから1km以内はリン青銅鋳物を勧めています。まして500m以内の影響大なる箇所にはリン青銅で見積製作することに定めています。海塩は腐食に直接関与していませんが、腐食を促進する触媒的な作用と前述の腐食電池作用を活性化します。

 

このページの上へ▲