「kasanari(かさなり)」と名付けられたこちらの仏具は、「輪」が積み重なったようなデザインが特徴です。この「輪」の重なりは、私たちがお仏壇に向かうときに漠然と意識する「遠いご先祖から自分自身へ続いて来た、命の積み重なり」を表しています。
パールホワイトとパールブラウンの2色は、真鍮の表面を一度塗装した後、職人の手作業によって一本ずつ「輪」の表面の塗装を削り落し、鏡面状に磨き上げています。
一方グロスグレーは、まず「輪」の表面のみを一本ごとに鏡面状に磨き上げ、その後全体に鍍金仕上げを施すことで、質感のコントラストを表現しています。わずか0.7mmの輪で構成されているこちらは、カラーバリエーション毎にそれぞれ異なる工程を経て、職人たちの手によって作られています。